MotoGP第18戦オーストラリアMotoGPクラス決勝は、悪天候のためドクターヘリコプターが発着できず中止となった。代わりに1周のパレードランが行われ、雨の中で開催を待ち望んでいたファン達の前をMotoGPマシンがゆっくり走行した。

今大会でMotoGPオーストラリアGPを去るジャック・ミラー(ヤマハ)のために用意されたオーストラリアを象徴する黄色と緑のマシン、レーシングスーツ、ヘルメットでミラーは、ベストドレッサー賞は獲得できたと話した。ストッピーやウィリーを披露し、走行後はブーツやグローブを投げ入れて観客にプレゼントしていた。ブーツを受け取った観客の中には、シューイ―(ブーツに飲み物を入れて飲むオーストラリア特有の表彰台パフォーマンス)で喜びを表すファンも居た。

MotoGPライダーとしては、今大会でフィリップアイランドを去るミラーだが、来年2月にはWSBKでヤマハライダーとして再び戻ってくる。ブラッド・ビンダー(KTM)はBMWで、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)はドゥカティでそれぞれ同じくWSBKライダーとしてまた新たな戦いを繰り広げる。

来期オーストラリアGPはアデレードの市街地コースへ移るため、今大会でMotoGPのフィリップアイランド・グランプリ・サーキットでの開催は一旦区切りがついた。歴代コースレコードを記録したのは、昨年2025年のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)で1分26秒465。決勝レース最速ラップは2024年のマルク・マルケス(ドゥカティ)で1分27秒765だった。マルク・マルケスはパレード後、インタビューに応え、フィリップアイランドでの一番の思い出を聞かれると、前日のポールポジションと2024年の優勝だと話した。

昨日のスプリントが終了した時点で、MotoGPクラスポイントリーダーはマルク・マルケスで365ポイント。2番手ホルヘ・マルティン(アプリリア)は10点差の355ポイント。マルティンは、スペインには戻らずに昨日のケガの治療を続けることが発表された。

ポイントランク3番手はマルコ・ベゼッキ(アプリリア)で315ポイント、4番手はペドロ・アコスタ(KTM)で263ポイント。5番手が小椋藍(アプリリア)で259ポイント。6番手がファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)で252ポイント。7番手がラウル・フェルナンデス(アプリリア)で236ポイント。この7名のライダーにはまだ計算上はチャンピオンの可能性が残っている。

小椋は今季、第10戦オランダGPの優勝をはじめ、第9戦チェコGPと第11戦ドイツGPでは2位表彰台、第5戦フランスGPでは3位表彰台を獲得している。スプリントでも合計4回2位に入っており、今後の飛躍が期待される。次戦の第19戦マレーシアGPは通常、小椋の得意な晴れ渡った暑い天候となることも多く、来週を楽しみに待ちたい。

決勝日が1周のパレードランとなったMotoGPマシン

 

チームスタッフと談笑している小椋藍(アプリリア)

 

2026年MotoGPクラスポイントランキング(第18戦オーストラリアスプリント終了時点暫定)
順位 ライダー チーム ポイント
1 マルク・マルケス ドゥカティ 365
2 ホルヘ・マルティン アプリリア 355
3 マルコ・ベゼッキ アプリリア 315
4 ペドロ・アコスタ KTM 263
5 小椋藍 アプリリア 259
6 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ ドゥカティ 252
7 ラウル・フェルナンデス アプリリア 236
8 アレックス・マルケス ドゥカティ 181
9 フランチェスコ・バニャーヤ ドゥカティ 166
10 フェルミン・アルデゲール ドゥカティ 125
11 エネア・バスティアニーニ KTM 122
12 ルカ・マリーニ ホンダ 108
13 ブラッド・ビンダー KTM 108
14 ディオゴ・モレイラ ホンダ 76
15 ファビオ・クアルタラロ ヤマハ 74
16 フランコ・モルビデリ ドゥカティ 59
17 ヨハン・ザルコ ホンダ 51
18 ジョアン・ミル ホンダ 33
19 ジャック・ミラー ヤマハ 31
20 アレックス・リンス ヤマハ 25
21 トプラック・ラズガットリオグル ヤマハ 18
22 マーベリック・ビニャーレス KTM 12
23 イケル・レクオナ ドゥカティ 10
24 アウグスト・フェルナンデス ヤマハ 6
25 ポル・エスパロガロ KTM 5
26 ソムキャット・チャントラ ホンダ 3
27 中上貴晶 ホンダ 3
28 カル・クラッチロー ホンダ 0
29 ジョナス・フォルガー KTM 0
30 ロレンツォ・サヴァドーリ アプリリア 0
31 ミケーレ・ピロ ドゥカティ 0
32 アレイシ・エスパロガロ ホンダ 0