ヤマハ発動機が『2025 FIM世界耐久選手権 “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』にアンドレア・ロカテッリを起用することを発表した。
これによりファクトリーチーム『YAMAHA RACING TEAM』のライダー3名が決定。中須賀克行、ジャック・ミラー、アンドレア・ロカテッリで今年の鈴鹿8耐を戦う。
2015年に、1996年以来の鈴鹿8耐優勝を遂げ、2018年まで4連覇を果たしたヤマハ。V5を掲げて臨んだ2019年は決勝の終了間近に出された赤旗のタイミングで順位が入れ替わり、暫定表彰式では頂点に立ったものの、正式結果ではカワサキに勝利を譲ることになった。
涙の2位に終わった2019年を経て、2020年以降はファクトリー体制での鈴鹿8耐参戦を見合わせ、世界耐久選手権(EWC)のレギュラーチームであるYARTをトップチームとして戦ってきたヤマハ。しかし、今年は創立70周年を迎える節目の年。これを記念して、2019年以来6年ぶりにファクトリー体制を復活させて参戦する。
中須賀克行はこれまで4度の鈴鹿8耐優勝と、通算12回もの全日本チャンピオンを獲得している絶対エース。
ジャック・ミラーの鈴鹿8耐参戦は2回目。一度目は2017年にMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから参戦し、4位に入っている。
アンドレア・ロカテッリは現在『Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team』からスーパーバイク世界選手権に参戦中で、鈴鹿8耐は初参戦。
アンドレア・ロカテッリ
「ヤマハから鈴鹿8耐に参戦する機会をいただき、本当にうれしく思います。また、スーパーバイク世界選手権(SBK)では、ずっとヤマハライダーとして走ってきたので、これは大変光栄なことです。特にヤマハとの契約延長にサインしたばかりなので、なおさら意味のあることです。ヤマハがこのような機会を与えてくれたことに、感謝しています」
「鈴鹿8耐は以前から出場したいと思っていたレースですが、それをYAMAHA RACING TEAMの一員として実現できるのは特別なことです。さらに鈴鹿はすばらしいサーキットですし、自分にとって新たなチャンスであり、新しい経験でもあるので、今からとても楽しみにしています」
「ヤマハとこのプロジェクトに関わっているすべての皆さんに感謝します。テストと決勝レースが待ちきれません。ヤマハにとってこの重要なレースで最高の結果を残せるよう全力を尽くします」
なお、YAMAHA RACING TEAMは7月3日から4日の二日間にプライベートテストを予定している。
本戦の鈴鹿8耐は8月1日(金)にフリープラクティスと予選、2日(土)にトップ10トライアル、3日(日)に決勝が行なわれる。