クアルタラロのヤマハのリアタイヤの劣化
驚異的なポールポジションを獲得したファビオは、レース開始直後の3コーナーで先頭に立ち、すぐにリードを築いた。しかし、ヤマハの慢性的な問題となっているリアタイヤの劣化により、徐々にポジションを落とし、4位でフィニッシュした。
マルク・マルケスの忍耐
今回は焦らなかった。クアルタラロがレース開始直後に数メートルリードを広げた際、追いかける衝動を抑えた。マルクはファビオが後輪タイヤの劣化で苦しみ始めるのを待って攻撃を仕掛けた。その結果、これまで行なわれたスプリントレース6戦中6勝。
バニャーヤの転倒
イタリア人ライダーの今季初ミス。レース序盤の転倒は大きな衝撃を与えた。テレビカメラが捉えたジジ・ダッリーニャの怒りの反応も注目された。
アルデゲールとドゥカティの進化
ルーキーのアルデゲールが初のポディウムを獲得し、クアルタラロとル・マンのスタンドを埋め尽くした観客をポディウムから遠ざけた。フェルミンは、フランス人ライダーを破る決闘でドゥカティの助けがあったと率直に認めた。しかし、そのポディウムとアルデゲールの急速な進化は、すべての称賛に値する。
ベゼッキのコースアウト
調子が上がらない。アプリアのライダーとして恐らく最もいいレースをしていた最中、バイクがブレーキ時に奇妙な動きをし、コースアウトを余儀なくされた。レースに復帰したが、最後尾となった。マルコはこの状況にかなり不満を抱いている。アプリアは単独走行時はあるように振る舞うが、他のバイクの後ろを走ると全く異なる振る舞いをする。確かにすべてのバイクに起こる現象だが、ノアレのバイクは他のバイクよりもその傾向が強いようだ。
ペドロ・アコスタの転倒
苦い味…良いスタート、良いペースでレースを進め、4位を射程圏内に捉えていたが、ゴール目前で転倒し、今季最高のレースを台無しにした。
(マニュエル・ペチーノ)