MotoGP第8戦アラゴンプレビュー

MotoGP第8戦アラゴンGPが今週末、スペイン東部にあるモーターランド・アラゴンで開催される。全長距離5.08km、最大ストレート968m、右コーナー7、左コーナー10。

今シーズン既に5人の優勝者を輩出したMotoGPクラス。現在196点でポイントリーダーのマルク・マルケス(ドゥカティ)にとっては地元スペインで得意の左回りが多いサーキット。24ポイント差で兄を追うアレックス・マルケス(ドゥカティ)は、前戦シルバーストンでは予選、スプリントでマルクに勝る走りを見せた。

イギリスGPでは11番グリッドスタートから、2023年以来、アプリリアでは初となる優勝を遂げたマルコ・ベゼッキ(アプリリア)。前戦、マシントラブルまでは、3戦連続ポールポジションからの今季初優勝を射程圏内に入れていたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。フランスでの優勝に続き、イギリスGP決勝も2位の結果を残し、現在ポイントランク5位に着けているヨハン・ザルコ(ホンダ)。

現在124点でポイントランク3番手のフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)にとっては、2021年にホンダのマルク・マルケスと素晴らしいバトルを繰り広げたサーキット。年間ランキング4番手のフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、6番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。前戦3度目の決勝トップ10入りを果たし、ランキングでもトップ10に入ってきたルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)。

ランキング9番手のペドロ・アコスタ(KTM)は昨年ここで3位表彰台を獲得した。チームメイトのブラッド・ビンダー(KTM)は昨年4位。2022年にはここで優勝しているエネア・バスティアニーニ(KTM)、マーベリック・ビニャーレス(KTM)、4人のKTM勢は苦戦を強いられたシルバーストンの雪辱を果たしたいところ。

イギリスGP予選6位に入り、ヤマハ勢ではクアルタラロに続く速さを示したジャック・ミラー(ヤマハ)。2020年のアラゴン勝者、アレックス・リンス(ヤマハ)。ケガから復帰3戦目となるミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。引き続きヤマハ勢からも目が離せない。

ジョアン・ミル(ホンダ)、ルカ・マリーニ(ホンダ)共にイギリスではポイント獲得を果たしたが、5月末の鈴鹿8耐テストでのケガでマリーニは欠場。代役についての発表はまだない。Moto2では過去2年トップ10入りを果たしていたサーキットで術後ベストな活躍を期待したいソムキャット・チャントラ(ホンダ)。

2021年のMoto2では優勝しているラウル・フェルナンデス(アプリリア)。チームメイト小椋藍(アプリリア)はイギリスでのケガの経過次第で参戦。昨年の王者ホルヘ・マルティン(アプリリア)の代役として、引き続きロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)も参戦する。

Moto2クラスでは、前戦、今シーズン初めての予選Q2進出を果たした佐々木歩夢(カレックス)、昨年のアジア選手権、全日本選手権、W王者の國井勇輝(カレックス)のポイント獲得を願いたい。

Moto3クラスでは、古里太陽(ホンダ)が62点で年間ポイントランク5番手、山中琉聖(KTM)が42点で9番手、共にトップ10内で、毎戦、激しい混戦が観られるMoto3クラスを戦っている。

MotoGP第8戦アラゴンGPの走行は、今週金曜日、日本時間午後4時(現地時間午前9時)からMoto3クラスフリー走行で始まる。