SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦エミリア・ロマーニャラウンドは、イタリアのミサノサーキットでレース2が開催された。

SBK(スーパーバイク世界選手権)のレース2は気温32度、路面温度48度のドライコンディションの下、21周で争われた。

トプラク・ラズガットリオグル(BMW)がスタートからトップに立ち、1周目に2番手以下に約1秒のリードを取ると、周回ごとにリードを広げて独走。

スーパーポールレースで転倒し、10番グリッドからのスタートを余儀なくされたニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)が1周目6番手、2周目5番手、4周目に先行するアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)を交わして4番手、5周目にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)を交わして2番手に浮上したが、この時点でトップを行くラズガットリオグルとは約4秒の差があった。

ラズガットリオグルはその後も周回ごとに後続とのリードを広げて独走。レース中盤の10周目にはその差は約6秒に広がり、終盤に差し掛かってもリードを広げ続け、最終的に9秒685の大差をつけてエミリア・ロマーニャラウンドの3レースを制覇、第2戦ポルトガル(アラゴン)ラウンド以来となる今シーズン2度目、ミサノでは2年連続となるハットトリックを達成した。

ブレガは2番手に浮上後、トップのラズガットリオグルを追ったが、その差は縮まらず、2位に入賞。バウティスタがブレガから2秒314差の3位に入賞し、第4戦イタリアラウンド(クレモナ)以来となる表彰台に立った。

ロカテッリは中盤まで3番手をキープしていたが、12周目の9コーナーでバウティスタに交わされて4番手に後退。そのまま4位でチェッカーを受けた。

終盤に接戦となった5番手争いをダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が逃げ切って5位に入賞。僅差の6位にイケル・レクオナ(ホンダ)、7位にサム・ロウズ(ドゥカティ)が入賞した。

8位にギャレット・ガーロフ(カワサキ)、9位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)、10位にマイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が入賞。

ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)が11位。アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)はスーパーポールレースのブレガとの接触転倒のペナルティでダブルロングラップペナルティを受け12位となった。バハティン・ソフォグル(ヤマハ)が13位に入賞。アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)は中盤まで6番手を争っていたが、13周目に転倒し、再スタートして14位入賞。ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ)が15位に入賞した。

スコット・レディング(ドゥカティ)は8周目に10番手まで浮上していたものの、終盤に転倒を喫し、再スタートして16位でゴール。ザクワン・ザイディ(ホンダ)は17位でチェッカーを受けた。

アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)は10番手を争っていた20周目の2コーナーで転倒リタイア。ジョナサン・レイ(ヤマハ)は9番手走行中の10周目の1コーナーで転倒リタイア、レミー・ガードナー(ヤマハ)とヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)は6周目の10コーナーで転倒リタイア。、タラン・マッケンジー(ホンダ)はレース2には出走しなかった。

チャンピオンシップ争いではブレガがランキングトップをキープするが、ランキング2位のラズガットリオグルとのポイント差は9ポイントに縮まった。

次戦は第7戦イギリスラウンド。7月11日~13日にイギリスのドニントンパークで開催される。

SSP
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温31度、路面温度46度のドライコンディションの下、18周の予定でスタート。

ジャン・オンジュ(ヤマハ)がレースをリードし、ステファノ・マンジ(ヤマハ)、フィリップ・エッテル(ドゥカティ)の順で続く。

5周目にマンジがトップに浮上。オンジュ、エッテル、ジャウメ・マシア(ドゥカティ)の4人がトップ集団を形成するが、マンジが9周目の最終コーナーで転倒を喫し、代わってオンジュがトップに立つ。マシアは6周目の段階でエッテルを交わして3番手に上がっており、マンジの離脱でマシアが2番手となる。

10周目には4番手を走っていたバレンティン・デビス(ドゥカティ)がトップ追いつき、13周目にはエッテルを交わして3番手に浮上。

トップ集団が14周目に差し掛かったところで、18番手を走っていた鳥羽海渡(ホンダ)が14コーナーでハイサイド転倒。鳥羽の救護のために赤旗が掲示され、レースはその段階で成立となった。

オンジュが優勝し、2位にマシア、3位にデビスが入賞。岡本裕生(ヤマハ)は20位でチェッカーを受けた。鳥羽は赤旗後、自ら立ち上がってコースサイドに避難し、リタイアとなった。

SSP300
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温度、路面温度度のドライコンディションの下、12周の予定でスタートしたが、スタート直後にホームストレートで転倒が発生し、赤旗中断、2周減算の8周で再スタートが切られた。

8周の超スプリットとなったレース2は、集団での接戦がスタートからゴールラインまで続き、トップで最終コーナーを立ち上がったのはフリオ・ガルシア(カワサキ)だったが、ゴールライン直前、スリップから抜け出したベナット・フェルナンデス(Kove)が0秒009差で先にチェッカーを受け優勝。ガルシアが2位、3位にダビド・サルバドール(カワサキ)が入賞した。

ヤマハR3
ヤマハR3 bLU cRUワールドカップのレース2は気温度、路面温度度のドライコンディションの下、10周で争われた。レース2もスタートからゴールまで集団での接戦のトップ争いが展開され、アレッサンドロ・ディ・ペルシオがレース1に続いて優勝し、2連勝を達成した。

2位にジーン・健人・ターナー、3位にクリストファー・クラークが入賞。久川鉄平は最終ラップまでトップ集団の一角にいたが、12コーナーでグラベルに飛び出し14位に入賞。奥貫 翔も最終ラップまでトップ集団につけていたが、10コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わった。

SBK第6戦エミリア・ロマーニャ SBK決勝レース2 リザルト
21周

順位 ライダー トップ差
1 トプラク・ラズガットリオグル(BMW) 32分54秒968
2 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ) 9秒685
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 14秒438
4 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 16秒752
5 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) 19秒273
6 イケル・レクオナ(ホンダ) 19秒402
7 サム・ロウズ(ドゥカティ) 19秒811
8 ギャレット・ガーロフ(カワサキ) 33秒370
9 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 34秒554
10 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 35秒255
11 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ) 36秒085
12 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ) 42秒487
13 バハティン・ソフォグル(ヤマハ) 47秒281
14 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ) 55秒802
15 ミシェル・ルーベン・リナルディ(ヤマハ) 00秒743
16 スコット・レディング(ドゥカティ) 06秒225
17 ザクワン・ザイディ(ホンダ) 27秒539
R アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ) 2周
R ジョナサン・レイ(ヤマハ) 12周
R レミー・ガードナー(ヤマハ) 16周
R ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ) 16周
NS タラン・マッケンジー(ホンダ)