MotoGP第9戦イタリアGPが今週末、イタリア中部にあるムジェロ・サーキットで開催される。全長5.25km、最大ストレート1141m、右コーナー9、左コーナー6。

MotoGPクラスは、2015年のザクセンリンクに続き、アラゴンで全セッション制覇を記録したポイントリーダーのマルク・マルケス(ドゥカティ)がチームのホームGPを初めてワークスドゥカティで戦う。一方、チームメイトのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)はこの母国GPを昨年まで3戦連続優勝している。

ポイントランキングでは二人の間、2番手に着けているアレックス・マルケス(ドゥカティ)は2019年Moto2で優勝している場所。バニャーヤと同じく母国でチームのホームGPを迎えるフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)。前戦はスプリントで3位を獲得したルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)。

アラゴンでは決勝4位を獲得したペドロ・アコスタ(KTM)、ムジェロでは常にトップ10を獲得しているブラッド・ビンダー(KTM)。前戦終了後、アラゴンテストで最速を記録したマーベリック・ビニャーレス(KTM)、昨年はここ母国ムジェロで2位のエネア・バスティアニーニ(KTM)。

ドゥカティ以外で最後にこのサーキットで優勝したのは2021年のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。アラゴンでは11位だったアレックス・リンス(ヤマハ)。鈴鹿8耐にも参戦するジャック・ミラー(ヤマハ)、前戦は1ポイント獲得のミゲール・オリベイラ(ヤマハ)。

アプリリアにとってもホームとなるムジェロ。前戦はスプリント、決勝共に8位だったマルコ・ベゼッキ(アプリリア)も地元GP。今大会もホルヘ・マルティン(アプリリア)の代役はロレンツォ・サルバドーリ(ドゥカティ)。アラゴンではスプリント、決勝共に10位のラウル・フェルナンデス(アプリリア)。小椋藍(アプリリア)の参戦はメディカルチェック次第とされている。

前戦は母国で決勝7位に入ったジョアン・ミル(ホンダ)。鈴鹿8時間耐久のテストにも参加しているヨハン・ザルコ(ホンダ)。鈴鹿テストでのケガにより、ルカ・マリーニ(ホンダ)は今大会も欠場予定、代役はこれから発表されるかもしれない。ソムキャット・チャントラ(ホンダ)は前戦16位、タイ人初のMotoGPポイント獲得がムジェロでは期待される。

アラゴンGPでは0秒003という超僅差の決勝をデニス・オンジュ(カレックス)が制したMoto2クラス。マニュエル・ゴンザレス(カレックス)とアロン・カネト(カレックス)が現在118ポイントと並んでイタリアGPを迎える。佐々木歩夢(カレックス)、國井勇輝(カレックス)、二人の日本人ライダーには今シーズン初ポイント獲得を期待したい。

Moto3クラスは、2番手アンヘル・ピケラス(KTM)の97ポイントを大きく離し、現在149ポイントでポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)。ルーキー勢の活躍も著しいこのクラスでは、古里太陽(ホンダ)が67ポイントで5番手、山中琉聖(KTM)が49ポイントで11番手の活躍を見せている。

今年初めての2週連続開催の初戦となるイタリアGP、走行は今週金曜日、日本時間午後4時(現地時間午前9時)にMoto3フリー走行1から始まる。