ヤマハ発動機は、6月19日にアンドレア・ドビジオーゾとテストライダー兼ライダーパフォーマンスアドバイザーとして契約したことを発表した。

ドビジオーゾはプライベートテストに参加して、YZR-M1の開発に直接関与。さらに新設されたライダーパフォーマンスアドバイザーの役割も担い、パフォーマンスデータの分析と伝達をサポートして、ライダーとエンジニアリングチーム間のコミュニケーション強化に努める。ヤマハのMotoGPプログラムの強化に取り組む。契約期間は2025年から2027年までの3年間となる。

「ヤマハとの新たなパートナーシップを正式に発表できることがとてもうれしい。これは、お互いの信頼と尊敬に基づく関係における重要な一歩となり、ヤマハと共に定めたこの重要なプロジェクトへの貢献を最大限に高める役割に満足している。テストライダーとライダーパフォーマンスアドバイザーという両方の立場において、開発プロセスに関わる様々な関係者をつなぐ重要な役割を担うと考えている。目標は、サーキットとガレージの両方での経験を活かし、ライダー、チーム、そしてクルーの間で強力な相乗効果を生み出すこと。この仕事は、注意を要する多くの小さなディティールによって形作られることを十分に認識しているが、同時に、達成したい結果についても明確なビジョンを持っており、そこに到達するために必要な献身のレベルを理解している」とドビジオーゾ。

ドビジオーゾは2001年にGPデビュー、2004年に125クラスでチャンピオンを獲得。250クラスを経て、2008年よりMotoGPクラスに参戦。ホンダ、ヤマハ、ドゥカティと複数のマシンを乗り継いだ経験を持ち、通算24勝を記録している39歳のイタリア人ライダー。2022年第14戦サンマリノGPを最後に現役引退している。