MotoGP第9戦イタリアMoto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、イタリア、ムジェロ・サーキットで開催された。6月13日マルコス・ウリアテ(KTM)がレベルアップ・MTAへ加入の発表があり、マッテオ・ベルテッレの代役としてレベルアップで走行していたヴィセンテ・ペレス(ホンダ)は、今大会、GRYD-Mラブ・レーシングで走行する。

日本時間午後4時(現地時間午前9時)から35分間行なわれたフリー走行1は、気温23度、路面温度31度、湿度73%、晴れ渡ったドライコンディション。この走行では、ポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が1分55秒924でトップだった。2番手スコット・オグデン(KTM)と0.724秒の大差を付けていた。2番手オグデン1分56秒648、3番手ダビド・ムニョス(KTM)はオグデンと0.070秒差1分56秒718だった。4番手は地元イタリアで人気のルーキーのグイド・ピニ(KTM)、5番手に山中琉聖(KTM)が入り1分56秒732。古里太陽(ホンダ)は1分57秒150で17番手だった。

日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から35分間で開催されたプラクティスは、気温32度、路面温度50度、湿度40%、晴れたドライコンディション。序盤、ピニが14コーナーで転倒。イエローフラッグが出された。

開始8分台、ルカ・ルネッタ(ホンダ)が4周目に記録した1分55秒864のトップタイムを終盤、最初に更新したのは山中だった。山中は単独走行で11周目に1分56秒043を記録し5番手まで順位を上げた次の12周目に1分55秒722をマーク、ルネッタを抜いてトップとなった。残り8分を切ると、続々とタイムアタックへピットアウトするライダーが増え、このセッションが始まる頃は7km/h程だった風が、この頃、強い時は風速11km/h吹いていた。残り5分を切り、10周目にダビド・アルマンサ(ホンダ)が1分55秒535を記録しトップとなる。2番手には、アルマンサと0.032秒差の1分55秒567を10周目にマークした古里が上がった。

残り3分前後になりペレスが転倒、イエローフラッグが出されラップキャンセルが出た。結果、それ以降のトップ3のタイム更新はなく、アルマンサが1番手、古里2番手、山中が3番手でプラクティスは終わった。4番手ケルソ1分55秒722、5番手には1分55秒801まで記録を縮めたルネッタが入り、ホンダ勢がトップ5に3台入った。

3番手の山中もトップとの差は0.187、トップから18番手のマキシモ・キレス(KTM)までが1秒以内に納まる接戦のプラクティスだった。2番手、3番手に着けた古里、山中は明日、予選Q2からスタートする。明日、Moto3クラスは日本時間午後3時40分から30分間のフリー走行2が行なわれ、日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)から15番手以下で争われる予選Q1が15分で開催される。続いて日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)からは、予選Q2が15分で争われる。

昨年、イタリアGPでは表彰台に上った山中、赤旗中断で2レース制となった両レースを4位で終えている古里、二人の日本人ライダーを明日以降も応援したい。14番手までに6台が入り、多くがQ2スタートとなるホンダ勢にも注目だ。

 

MotoGP第9戦イタリアMoto3プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ダビド・アルマンサ ホンダ 1分55秒535 P
2 古里太陽 ホンダ 1分55秒567 P
3 山中琉聖 KTM 1分55秒722 P
4 ジョエル・ケルソ KTM 1分55秒741 P
5 ルカ・ルネッタ ホンダ 1分55秒801 P
6 スコット・オグデン KTM 1分55秒807 P
7 アルバロ・カルペ KTM 1分55秒916 P
8 バレンティン・ペローネ KTM 1分55秒953 P
9 アンヘル・ピケラス KTM 1分55秒967 P
10 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 1分55秒978 P