尾野弘樹が独走優勝！　岡崎静夏が2位自己最高位、3位松島璃空は初表彰台【全日本RR第3戦筑波J-GP3レース1】

全日本ロードレース選手権第3戦筑波のJ-GP3決勝レース1は#尾野弘樹（P.MU 7C GALESPEED）が優勝した。

午後に向けて気温が上昇。決勝レース1スタート時には気温が32.6度、路面温度は56.4度にまで上昇していた。ホールショットを決めたのはポールシッターの尾野。背後につけたのは高杉奈緒子（TEAM NAOKO KTM）。岡崎静夏（JAPAN POST Honda RACING TP）、若松伶（JAPAN POST docomo business TP）をかわして3番手に浮上したのは武中駿（Team Plusone）。2周目には高杉が首位奪取。3周目には尾野がトップ奪回。ここに武中も割って入り、激しい争いに。尾野、武中、高杉、岡崎、若松、#11 中谷健心(Ho,PI)の6台がトップ集団を形成。そこここで順位を入れ替える。

徐々に尾野と武中の一騎打ちに移行。若松は3番手浮上もトップ2台とはすでに1秒ほどの差が開いている。2台を追いかけ始めた若松に追従したのは岡崎。

レース中盤。武中は何度も尾野の前に出る。若松は岡崎とのし烈な表彰台争いを展開。

14周目。武中が転倒。これで尾野がトップ独走体勢に移行。さらに16周目には若松が転倒。岡崎が2番手単独走行に。3番手単独走行を開始したのはセカンド集団から上がってきた松島璃空（BREASTO BTRIBE RACING）。残り周回は大きなアクシデントなくチェッカー。尾野は今季初優勝。岡崎は自己最高位の2位、松島は全日本初表彰台と、それぞれにうれしい表彰台となった。

●優勝／尾野弘樹（P.MU 7C GALESPEED）
「予想どおり気温も路面温度も上がって、昨日の午後みたいなフィーリングになるという想定でスタートしました。序盤からいいフィーリングで走れたと思っていた矢先に、最終コーナーでフロントがスリップしてしまって転倒寸前までいったけれど、何とか回避できました。そのときにコンディションが違うことを察知しました。あとは後ろとの差を見ながら淡々と走りました。久々の独走優勝ができてうれしいです。全日本開幕戦も、アジア選手権も、悔しいレースが続いていました。やっと自分らしいレースができました。レース2はみんな修正してくるだろうから、こっちも修正してダブルウインをねらいます」

●2位／岡崎静夏（JAPAN POST Honda RACING TP）
「初めて自力で表彰台に乗ることができ、自己ベストタイムも更新できました。応援してくれる人がいて、今のチームがあって、小山知良先輩のアドバイスがあってのことです。グリッドで言われたことは70パーセントはできました。でもまだ尾野弘樹劇場には登場できませんでした。せめて団員になれるくらいまで進歩していきたいと思います。明日も暑い中での応援に結果で応えられるように集中して走りたいです」

●3位／松島璃空（BREASTO BTRIBE RACING）
「今シーズンはケガから始まって、あまりよくない流れでした。今年のパッケージになってからフロントのフィーリングがなかなかつかめず、転倒も何度かありました。今日は厳しいレースになると想定していました。スタートで出遅れて怪しい感じがあったけれど、1台1台パスしました。気温も上がって、タイヤの垂れもありました。ほかのライダーのスライド量が大きくなってきた中で、無理に曲げることはせず、タイヤを冷やしながら着々とペースを上げました。棚ぼただけれど、初表彰台はうれしいです。明日は真ん中をねらいます」