優勝アレックス・マルケス、2位マルク・マルケス、3位エネア・バスティアニーニ、小椋6位10ポイント獲得【MotoGP第15戦カタルニアMotoGP決勝】

MotoGP第15戦カタルニアMotoGPクラス3日目、ウオームアップ走行と決勝が日曜日、スペイン東部、カタルニア・サーキットで開催された。日本時間午後4時40分（現地時間午前9時40分）から10分間行なわれたウオームアップ走行は、気温23度、路面温度27度、湿度68％、晴れたドライコンディション。1分38秒826を記録したマルコ・ベゼッキ（アプリリア）がトップタイムだった。2番手アレックス・マルケス（ドゥカティ）、3番手ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）。小椋藍（アプリリア）は1分39秒645で13番手だった。

パレードやファンイベント、Moto3、Moto2のレース後、日本時間午後9時（現地時間午後2時）から24周で開催された決勝は、気温28度、路面温度41度、湿度61％、青空も多いものの雲もあるドライコンディション。電子ストリング4重奏によるスペイン国歌とカタルニア国歌の演奏後、2008年以降の最多観客数の中で始まった。タイヤ選択はペドロ・アコスタ（KTM）が前ミディアム後ソフト、他は全員が前後ミディアム。

ホールショットを奪ったのはマルク・マルケス（ドゥカティ）だった。マルクに続き、アレックス・マルケス、アコスタ、ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）、エネア・バスティアニーニ（KTM）、ルカ・マリーニ（ホンダ）、ヨハン・ザルコ（ホンダ）、小椋藍（アプリリア）、フランコ・モルビデリ（ドゥカティ）、マルコ・ベゼッキ（アプリリア）のトップ10で2周目を迎えた。2周目、モルビデリがスライドし、巻き込まれたベゼッキは転倒、リタイア。それを避けきれずファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）も転倒、最後尾で再スタート。P.P.スタートのアレックスは4周目1コーナー、マルクを捉えてトップに立つ。7周目、アレックスはレース最速1分39秒886をマーク。7コーナーでは10番手走行中のブラッド・ビンダー（KTM）が転倒、リタイア。8周目、21番グリッドスタートのフランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）は徐々に順位を上げ、小椋を抜いて8番手に上がった。

11周目1コーナーでバスティアニーニはアコスタを捉えて3番手へ。10コーナーでは5番手まで順位を上げていたザルコが転倒、リタイア。後半に入り、13周目、ジャンアントニオはピットイン、リタイア。15周目、アレックス・リンス（ヤマハ）が転倒、リタイア。20周目、ロレンツォ・サルバドーリ（アプリリア）が転倒、リタイア。21周目、モリビデリが転倒、再スタート後にピットイン、リタイア。

終盤、一時はトップ3の差が縮まったが、ラスト2周、アレックスがマルクを引き離し、マルクとバスティアニーニの差も開いた。アレックスはトップでチェッカー。チェッカーフラッグは元FCバルセロナのカルレス・プジョルが振っていた。2位マルク、3位バスティアニーニ。4位アコスタ、5位クアルタラロ、小椋はラスト2周でバニャーヤを抜き返しアプリリア勢トップの6位。7位バニャーヤ、8位マリーニ、9位ミゲール・オリベイラ（ヤマハ）、10位ホルヘ・マルティン（アプリリア）。トップ10に5メーカー全てが揃った。

年間ポイントは、ポイントリーダーのマルク487、2番手アレックス305、3番手バニャーヤ237、計算上ではチャンピオンはこの3人に絞られた。今日、6ポイント獲得の小椋は69ポイントで16番手に着けている。明日は、ヤマハのプライベートテストでクアルタラロがV4エンジンに乗る予定もあり、次戦サンマリノGPでは、ワイルドカード参戦のアウグスト・フェルナンデス（ヤマハ）がV4で参戦予定。第16戦サンマリノGPは、来週金曜日、9月12日から始まる。