全日本ロードレース選手権最終戦MFJ-GPのJSB1000決勝レース1は水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)が優勝した。

 朝から雨に見舞われた鈴鹿サーキット。JSB1000決勝レース1が始まることには雨は小康状態になった。

 14周のウエットレース。ホールショットを奪ったのは水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)。オープニングラップで先頭に躍り出たのは長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)。後方ではスポット参戦の浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)が転倒。トップ2台は後方を引き離して一騎打ちの様相。セカンド集団は高橋巧(Honda HRC Test team)、國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.Honda)、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)の4台。

3周目に水野が首位を奪回。後方では野左根が4周目に転倒。2番手に後退した長島に迫ったのはセカンド集団を抜け出した高橋。しかしその高橋にジャンプスタートペナルティが示される。ライドスルーペナルティを消化した高橋は順位を大きく下げる。

 高橋と野左根が離脱したセカンド集団の國井と中須賀の争いは、6周目に前に出た中須賀が一気にかたをつける。

 中須賀はどんどん長島との差を詰め始める。そして11周目に長島を捕らえて2番手浮上。

 一方、水野は最後まで危なげない走りを披露。トップ独走で今季8勝目を挙げると共にタイトルをも獲得した。2位は中須賀、3位に長島という結果になった。

優勝/水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)

「素直にチャンピオンを取れたこともうれしいですし、何よりレースで優勝できたことは本当にうれしく思います。前回の岡山大会はうまくレースを組み立てることができなかったので、今日はコンディションが雨でしたが、こうして優勝できて、またその中でチャンピオンも取れたので本当にうれしく思います」
「(タイトル争いは)自分かテツ君(長島哲太)のどちらかでしたが、条件的にはテツ君がダブルウインで自分が両方ノーポイントじゃないとチャンピオンが取られることはなかったので、それで取られたとしたら、自分はそれくらいのレベルのライダーだなと。そう思ったからこそ逆にもう行けるだけ行こうってプッシュしようと思ったし、今日のレースはチャンピオンというよりも優勝だけをねらっていました。今週はドライのセッションでも優勝できるように進めてきたつもりだったので、今日から雨にはなりましたけど、その中でしっかりと勝ち星を取れたことが自信にもつながりました。明日はちょっと雨っぽいですが、ドライでもウエットでもいい走りがしたいなと思っています」
「(JSB1000は)本当に一番うれしいチャンピオン獲得のクラスだと思います。今回のラウンドは強いライダーばかりだったので、その中でチャンピオンを取れたこともうれしいし、優勝できたことは本当にうれしいです」

2位/中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「いろいろな意味で非常に緊張しながら過ごすレースウイークになっています。前回の岡山大会は自分のミスで転倒して雨のレースを終えてしまったので、今回は雨に対して非常に苦手意識を持ちながら予選を戦い、そして決勝も周回を重ねていました。何とかリズムを取り戻すことができ、しっかり勝負して、最低でも表彰台には登れたので、そういった意味で今日はよかったかなと思います」
「明日に向けての要望としては、今大会はレベルが非常に本当に高いので、やっぱりドライコンディションでファンの皆さんに楽しんでいただけるようなレースがしたいなと思っています。しかし明日も雨の予報なので、その中でもみんなでベストを尽くしていい戦いをしたいなというふうに思っています」

3位/長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)

「唯一チャンピオンの可能性があったんですけど、しっかりと涼(水野)が勝って決めたので、かっこいいなという一言に尽きます。自分も予選のベストより速いタイムを出しながら逃げようとしていたんですけど、それにしっかりついてきて、抜かれてからは本当に手が出せませんでした。最後は中須賀さんにも抜かれてしまって、自分なりに全力は出したけど届きませんでした。そういう意味では、すごく清々しい気持ちでレース1を終えました。レース2は、どういう天候であれもう少し改善もしていかなければいけないと思うし、自分もこのプロジェクトで最後のレースになるので、しっかり笑って終われるように頑張りたいと思います」