Let’sレン耐 HSR九州ドリームコース4時間耐久レース

■開催日/2026年4月26日(日)
■会場/熊本県・HSR九州ドリームコース
■天気/雨のち曇り
■気温/20℃
■参加台数/12台

2026年4月26日、熊本県HSR九州ドリームコースにて、Let’sレン耐4時間耐久レースが開催された。今週は舞台を九州、大津町で西日本シリーズ第3戦としてのレースとなった。
西日本を中心に低気圧が日本列島に入り込んだ影響で、朝のHSR九州はしとしとと雨が降り続き、ライダーたちはピットでマシンとレインコンディションを見比べながら最終チェックを進めていた。

しかし、ブリーフィングを開始するころには雨がやみ、雲間から太陽が顔をのぞかせ、コースは徐々に乾いていった。練習走行ではハーフウエット、スタート時刻が近づくころにはほぼドライへと回復し、ライダーたちにとっては安堵のコンディションとなった。とは言え、午後から天候が荒れるという予報が出ていたため、当日のタイムスケジュールは約30分前倒しで進行。初心者講習を実施した後、練習走行を経てスタート進行へと移り、12台、計47名のライダーが九州の地に集結した。

4時間耐久レース

当日は午後より大雨が降るという予報が出ており、予定を約30分前倒し、9時35分、日章旗の合図と共に4時間の戦いの火ぶたが切られた。

幸先よくトップを快走していったのは、グロム5クラスの#62『マルマエファクトリー』。2番手にはグロム5クラスの#2『team WADA』が続き、序盤からHSR九州ドリームコースの流れをぐいぐいと引っ張っていった。しかしスタートからわずか2周目、ドラマは早くも訪れる。

トップを走っていた#62『マルマエファクトリー』が8コーナーで単独転倒。マシントラブルを抱えながら一旦戦列を離れることとなった。幸いライダーにケガはなく、その後#2『team WADA』がトップに立ち、グロム4クラスでは#93『ぶどうやきにく』がクラストップに立つ。

序盤の混乱が続く中、グロム4クラスの#31『team 保護者同伴』では、バイク女子の齋藤選手が2コーナーでスリップダウン。マシンを立て直してピットへ戻り、修復を経て再びコースへと戻っていった。スタートから30分を過ぎると、各車のピットインが増え始め、ライダー交代のタイミングを巡る駆け引きがピットレーンで繰り広げられていった。各チームともライダー数や経験値が異なるため、いつ、だれを投入するかという采配が、そのまま終盤の順位を左右する重要なポイントとなっていく。

なお、レン耐ではピットインの際、3回に1回はミニゲームを実施する恒例ルールがある。今回最初のお題は『お絵かき』。身近な知人やペットを描くというテーマに各チームが思い思いのイラストを披露し、ピットに笑い声が広がる和やかな一幕となった。

1時間経過の時点で、グロム4クラスは#34『おやじレン隊ゴレンジャー』が62周でトップ、2位の#35『Teams Axis』に6周差、3位の#32『TEAM きじうま』に6周差をつけて先頭を快走。グロム5クラスは#2『team WADA』が64周で首位、2位の#3『コークハイ1』に6周差、3位の#1『野口亭』に7周差。早くも#2『team WADA』がベストラップ49秒831をマークし、コース全体のペースを引き上げていった。すでにグロム5クラス、グロム4クラス共にトップと2位の差が広がりつつあり、ピット作業の正確さと素早さが、わずかな差を生み出す重要な要素となっていく。

11時11分ごろ、上空から軽く雨が落ちてくる場面もあったが、路面はドライを保ち、各車のラップタイムにも大きな乱れは見られなかった。コーナーの立ち上がりでスロットルを開けるタイミングは慎重ながらも、ストレートでのトップスピードは伸び続けた。そして12時24分、トップを快走していた#34『おやじレン隊ゴレンジャー』が最終コーナーで単独転倒を喫する。マシンを立て直してピットへ戻り、修復を施して再びコースへ。ライダーにケガはなく、後方を追いかける展開となった。

2時間経過の時点では、グロム4クラスは#34『おやじレン隊ゴレンジャー』が123周でトップをキープ、2位の#35『Teams Axis』に8周差、3位の#33『馬刺しグリーン』に12周差。グロム5クラスは#2『team WADA』が117周で首位、2位の#1『野口亭』に2周差、3位の#3『コークハイ1』に8周差と、いずれもハンデ込みでの逆転を視野に入れた緊迫の展開となった。残り2時間という時間設定の中で、各チームのストラテジーが最終局面に向けて研ぎ澄まされていく。

そしてレースもスタートから半分が過ぎ、いよいよダブルペリア方式によるハンデ決めの時が訪れた。まずグロム5クラスは、最後尾チームがサイコロを振り偶数の目が出て、最終順位を起点とする方式となり、最大21周のハンデが付加される結果となった。これにより序盤で転倒を喫していた#62『マルマエファクトリー』がなんとトップへと返り咲く劇的な展開となった。続くグロム4クラスは奇数の目が出て、真ん中の順位を起点とする方式となり、最大12周のハンデが加算。これにより#32『TEAM きじうま』が暫定トップに立つ展開となった。レースの行方は一変、順位がめまぐるしく入れ替わる白熱の様相を呈していった。

最初のハンデが反映された後、各チームは一気にペースアップ。タイムがグングンと縮まり、コース全体が今日一番の盛り上がりを見せていった。トップ陣はベストラップを更新しながら周回を刻み、後方勢もハンデの猶予を計算に入れたペース配分でじわじわと差を詰めていく。観戦エリアからも歓声が上がり、ピットウオールの各チームスタッフは無線とサインボードでライダーに細かく指示を送り続けた。残り1時間を切ったころ、天候は相変わらず曇りのまま、時折霧雨程度が降る場面もあったが、コースは濡れることなくドライを保ち続けた。

そして、最後の最後にドラマが待っていた。残り10分、グロム5クラスでハンデ込みのトップを快走していた#62『マルマエファクトリー』が、なんと4コーナーで再び単独転倒を喫する。序盤の転倒から見事に逆転トップへと這い上がってきた直後の出来事に、ピットも観戦エリアもどよめきに包まれた。これによりトップに立ったのは#2『team WADA』。

一体レース結果はどのようになるのか。だれもが固唾をのむ中、レースは予定どおりチェッカーを迎え、ダブルペリアハンデ加算後、各クラスの勝者が確定した。

正式結果は次のとおりです。

4時間耐久

GROM5クラス
1位 #2 team WADA 256周
2位 #3 コークハイ1 253周
3位 #62 マルマエファクトリー 251周

GROM4クラス
1位 #32 TEAM きじうま 257周
2位 #35 Teams Axis 257周
3位 #31 eam 保護者同伴 254周

人生初クラス
1位 #35 Teams Axis
2位 #33 馬刺しグリーン
3位 #100 コークハイ2

雨上がりの曇り空の下、最後までだれが勝者になるか分からない劇的な展開となりました。グロム4クラスでは、プラス21周のハンデを最大限に生かした『TEAM きじうま』が257周で優勝。クラストップを快走していた『Teams Axis』は同じく257周ながら5.947秒差の2位にとどまり、『team 保護者同伴』も序盤の転倒を乗り越えて表彰台の一角を確保しました。グロム5クラスでは、終始上位を走り切った『team WADA』が256周で見事優勝。ベストラップ48.073秒を刻んだ『コークハイ1』が2位、序盤と終盤に2度の転倒を喫しながらも全体最速ラップ45.381秒をマークした『マルマエファクトリー』が3位と、ダブルペリア方式ならではの僅差の戦いが繰り広げられました。また、人生初参加のライダーを含むチームによる特別表彰では、#35『Teams Axis』が1位、#33『馬刺しグリーン』が2位、#100『コークハイ2』が3位。新しい仲間たちのレースデビューを皆で祝う一日となりました。