全日本ロードレース選手権第3戦オートポリスのJSB1000決勝レース1は水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)が優勝した。
午後のレース1。日差しが強く、路面温度は50度オーバーになったものの、湿度は低めで風もあり、爽やかな空気の中でのスタートとなった。
好スタートを切って真っ先に1コーナーに侵入したのは國井勇輝(SDG Team HARC-PRO.Honda)。しかし止まりきれずにポジションダウン。替わって野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)が真っ先に1コーナーを立ち上がる。これを追う水野。この2台の間に割って入る中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。ここに長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が加わって4台のトップ集団が形成される。
オープニングラップを制したのは野左根。3周目に首位奪取は長島。5周目には水野が先頭に立つ。
7周目。単身、トップ4台を追いかけていた西村硝(S-SPORTS SUZUKI)が転倒。
徐々に水野が逃げの態勢に移行。長島と中須賀がサイドbyサイドの2位争いを開始。野左根はペースが上がらず単独4番手走行の様相。
中須賀は9周目に2位に浮上すると、ここから前を行く水野を追う。しかしその差は約2秒。一方の長島は野左根との3位争いに移る。
中須賀は最後まであきらめずに水野を追ったが、水野はペースを乱すことなく開幕4連勝。中須賀が2位に入り、最後まで激しかった表彰台争いは長島に軍配が挙がった。

優勝/水野涼(SDG DUCATI Team KAGAYAMA)
「今年はどのサーキットもいい流れで走れていて、ここオートポリスでも事前テストからいいペースで走れています。先週のテストは三日間をとおしてあまりコンディションがよくなかったので、レースウイークに入ってどうかなと思っていたのですが、気温も上がって、テストとはまた違うコンディションになりました。その分、セットアップを進めるのが難しかったですが、予選を使いながらいいセットも見つかり、決勝は淡々と前でペースを刻むことができました」
「長島選手をはじめ、中須賀選手も野左根選手も、レースを重ねるごとに序盤のバトルが激しくなっています。今までのJSB1000クラスらしからぬ抜き差しだと思うし、それがファンの皆さんの盛り上がりにもなっていると思うので、明日もみんなでいいバトルをして、またここに戻ってこられるように頑張りたいです」

2位/中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
「正直、悔しさでいっぱいです。今週に入って天候もよくなって路面温度も上がり、この気温で走る初の走行になりました。水野選手が言ったように、非常に高いレベルでトップ争いが展開されました。その中で優勝を目指して頑張りましたが、水野君が一枚上手ということで、今回も2位でした。前回のSUGOは何とかプレッシャーをかけながらも最後は離されてっていう結果でしたが、今回は逆で、途中離されましたがだんだん追いついて、最終ラップもどんどん詰めることができたので、前回とは違うプレッシャーを与えたと思っています。本当に勝ち続けるって難しいですし、その中で水野選手はいい集中力を保ってレースをしているので、早く自分がやっつけられるように、明日もいいバトルをみんなで展開したいです。明日は周回数がプラス3周あるので、どんな展開になるか分かりませんが、いいレースをファンの皆さんに見せられたらいいなと思います」

3位/長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)
「レースなのですごく悔しい部分がありますが、タイヤ開発を重ねてきて、ようやく戦えそうなラインまで来ています。その中でやはり水野選手と中須賀選手が一歩抜きん出て速いので、それを何とかどうにかしようと頑張っているものの、中須賀選手の前を走っているときは、『本当にすいません!』と思いながら、フロントが切れながら走っていました。現状はこれがいっぱいいっぱいです。でも、120%全力で走りましたって胸を張れるくらいのレースはできています。明日のレースまでに何とかすることはできないかもしれませんが、ここから夏に少しインターバルが空くので、さらに進化したタイヤが次のレースには持ってこられると思います。とにかく明日もしっかりデータを積み重ねて、もっといいバトルができるように頑張りたいです」
