MotoGP第9戦イタリア Moto2クラス3日目、決勝が日曜日、イタリア、ムジェロ・サーキットで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から19周で開催された決勝は、気温29度、路面温度49度、湿度45%、晴れ切ったドライコンディション。風速7km/h前後の風があった。
ポイントリーダーのマニュエル・ゴンザレス(カレックス)は昨日の予選スロー走行のペナルティーで3グリッドダウン、8番グリッド3列目スタートとなった。ダニエル・オルガド(カレックス)には、アラゴンでの転倒へのペナルティーでロングラップが科されている。
スタートは、2戦連続ポールのディオゴ・モレイラ(カレックス)がホールショットを獲るが、2周目に入るホームストレートではデニス・オンジュ(カレックス)がトップを奪った。二人の後ろには、アロン・カネト(カレックス)、アルベルト・アレナス(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)、バリー・バルタス(カレックス)、マルコス・ラミレス(カレックス)、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)がトップ10で続いた。
オンジュ、モレイラ、アレナス、カネト、ゴンザレスは時に接触する程のバトルで順位を入れ替え、3周目にはアレナスがトップに立った。4周目には、トップのアレナスに、カネト、ゴンザレスの順で続き、5周目には一時カネトがトップに立つ。この頃になると、16番グリッドスタートのサラッチが、5番手まで順位を上げて、4番手走行中のモレイラに迫ろうとしていた。
7周目に入ると、ゴンザレスがカネトとアレナスを捉え、トップに立つ。8周目に入ると、再びアレナスがゴンザレスの前に出るものの、9周目1コーナーで再びゴンザレスが首位奪還。9周目1コーナー後方では、ホルヘ・ナバロ(フォワード)が転倒、リタイア。10周目を迎え折り返すと、ゴンザレスとアレナスの首位争い、カネト、モレイラが2番手争い、続く5番手はオンジュとグエバラで激しく争っていた。14周目には、ゾンダ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)がピットイン、リタイア。
後半、ゴンザレスは徐々にアレナスとの差を広げ、トップでチェッカー。2位はアレナス。3位争いは、カネトとモレイラで接触も交える激しいバトルが続く中、後方から追い上げて来た地元出身のビエッティも加わる勢いとなるが、最後はカネトが3位でチェッカー。カネトと0.097秒差の4位がモレイラ。モレイラの0.068秒後方でビエッティがチェッカーを受け5位。佐々木は19位、國井は23位完走。
ポイントリーダーのゴンザレスは今季4度目の優勝でポイントを143に伸ばした。3位に入ったカネトは16ポイント加わり、134ポイントで年間ランキング2番手。4位13ポイントを獲得したモレイラが合計103ポイントで3番手となっている。
他の2クラスと比べ、トップ3のポイント差が少ないMoto2クラス。次戦は1週間後の第10戦オランダGPが6月27日、金曜日から始まる。

MotoGP第9戦イタリアMoto2決勝 | |||
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | |
2 | アルベルト・アレナス | カレックス | 1秒409 |
3 | アロン・カネト | カレックス | 3秒648 |
4 | ディオゴ・モレイラ | カレックス | 3秒745 |
5 | セレスティーノ・ビエッティ | ボスコスクーロ | 3秒813 |
6 | デニス・オンジュ | カレックス | 5秒091 |
7 | イザン・グエバラ | ボスコスクーロ | 5秒683 |
8 | ダビド・アロンソ | カレックス | 5秒924 |
9 | ジョー・ロバーツ | カレックス | 9秒167 |
10 | マルコス・ラミレス | カレックス | 9秒247 |
19 | 佐々木歩夢 | カレックス | 15秒445 |
23 | 國井勇輝 | カレックス | 27秒751 |