MotoGP第10戦オランダMoto3クラス1日目、フリー走行1とプラクティスが金曜日、オランダ、TTサーキット・アッセンで開催された。日本時間午後4時(現地時間午前9時)から35分間で行なわれる予定だったフリー走行1は、気温14度、路面温度17度、湿度90%、曇り、昨日の雨で濡れたウエットコンディション。悪天候とも言えるこの状況に関わらず、老若男女の多くの観客が100周年を迎える歴史あるサーキットへ朝から観戦に訪れていた。

路面は乾き出しているものの、場所によっては水しぶきが上がる程、雨が残っていた。開始10分を待たずダビド・アルマンサ(ホンダ)が転倒、終盤にはコーマック・ブキャナン(KTM)、アルバロ・カルペ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)らが次々と転倒、残り3分41秒を残し赤旗中断。コース上のオイル処理に時間を要し、再スタートのピットオープンは日本時間午後4時35分(現地時間午前9時35分)からとなった。

この走行では、転倒があったもののカルペが1番手で1分46秒078、2番手マキシモ・キレス(KTM)1分46秒189、ルーキーのワンツーだった。3番手ピケラス1分46秒457。山中琉聖(KTM)は1分48秒067で15番手、古里太陽(ホンダ)は1分48秒776で19番手だった。

日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から35分間で行なわれたプラクティスは、気温18度、路面温度28度、湿度68%、曇ったドライコンディション。序盤、3コーナーでエディー・オシア(ホンダ)が転倒、イエローフラッグが出された。アルマンサは5周目に1分40秒658を記録、最初に1分40秒台を出しトップへ。中盤、アルマンサは10周目に1分40秒564まで記録を縮めてトップだったが、その後にこの日2回目となる転倒。

終盤、残り7分前後になると、最終タイムアタックに入るライダーが続々とコースイン。14周目でポイントリーダーのホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)が1分40秒455を記録しトップに立つ。更に、ルカ・ルネッタ(ホンダ)が14周目1分40秒053までタイムを縮め、1番手となった。中盤5コーナーでグラベルへ入るなど苦戦していたダビド・ムニョス(KTM)が12周目に1分40秒262を記録して2番手に入った。3番手は16周目に1分40秒445を記録したジョエル・ケルソ(KTM)。ケルソは終盤のタイムアタック中、カルペとマルコス・ウリアテ(KTM)と絡み9コーナーでコースを外れる事故があり、現在、調査中。ペナルティーが科されるかもしれない。

古里は14周目の記録1分40秒837で17番手、山中は14周目の1分40秒951で19番手。Q2スタートは逃したもののトップから19番手の山中までのタイム差は僅か0.898という混戦となった。Q2スタートができる14番手までにホンダ勢が5台入った。明日は日本時間午後3時40分(現地時間午前8時40分)から30分間のフリー走行2が行なわれ、現地時間の午後に入る日本時間午後7時50分(現地時間午後12時50分)からは15分間の予選Q1が始まる。続いて日本時間午後8時15分(現地時間午後1時15分)から同じく15分間で予選Q2が開催される予定となっている。

MotoGP第10戦オランダMoto3プラクティス
順位 ライダー 車両 タイム セッション
1 ルカ・ルネッタ ホンダ 1分40秒053 P
2 ダビド・ムニョス KTM 1分40秒262 P
3 ジョエル・ケルソ KTM 1分40秒445 P
4 ホセ・アントニオ・ルエダ KTM 1分40秒455 P
5 バレンティン・ペローネ KTM 1分40秒462 P
6 ダビド・アルマンサ ホンダ 1分40秒563 P
7 スコット・オグデン KTM 1分40秒579 P
8 デニス・フォッジャ KTM 1分40秒633 P
9 アドリアン・フェルナンデス ホンダ 1分40秒636 P
10 リカルド・ロッシ ホンダ 1分40秒644 P
17 古里太陽 ホンダ 1分40秒837 P
19 山中琉聖 KTM 1分40秒951 P