MotoGP第10戦オランダMoto3クラス3日目、決勝が日曜日、オランダ、TTサーキット・アッセンで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から20周の予定で開催された決勝は、気温23度、路面温度34度、湿度70%、部分的に雲が増えだしたドライコンディション。
スタートは2番グリッドスタートのアルバロ・カルペ(KTM)が好スタートを決めた。2列目スタートの山中琉聖(KTM)も好発進で一時2番手に着けた。2周目に入るホームストレートでは、先頭はホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)に変わり、カルペ、ダビド・アルマンサ(ホンダ)、バレンティン・ペローネ(KTM)、マキシモ・キレス(KTM)、山中、古里太陽(ホンダ)、ジョエル・ケルソ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)のトップ10で混戦が続いた。
スタートでグイド・ピニ(KTM)はエンジンストール、そのままリタイアとなった。2周目には、14番手スタートから一気に順位を上げて来たダビド・ムニョス(KTM)とアルマンサに接触があり、アルマンサの更にアウト側に居たカルペが外にはじかれ、18番手まで順位を下げた。4周目、古里とピケラスの接触で二人は10番手以下に順位を落とす。7周目後方では、レオナルド・アブルッゾ(ホンダ)が転倒。トップ集団は激しく順位を入れ替えながらの混戦を続け、9周目にはトップ争いを続けていたルエダが順位を落とし、トップがキレス、2番手は山中の順になり、混戦が続いた。
12周目にはケルソが混戦の中でこのレース最速の1分40秒395を記録。13周目に入るホームストレートで山中はキレスを捉え、トップを走行したが最終セクターで再びキレス、更に18番グリッドから順位を上げて来たルカ・ルネッタ(ホンダ)、ムニョス、アルマンサに先を許す。この時点で5番手となった山中の後ろには、一時順位を落としていた古里が6番手まで順位を回復していた。この頃、後方では二コラ・カラッロ(ホンダ)とコーマック・ブキャナン(KTM)が接触、転倒、リタイア。
先頭はキレス、アルマンサ、ムニョス、一時18番手まで順位を下げたカルペ、ルネッタ、古里、ペローネ、山中、ルエダ、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、ピケラス、ケルソらの混戦が続く中、16周目にはタットチャコーン・ブーシュリ(ホンダ)が激しいハイサイドを起こし、エディー・オシア(ホンダ)を巻き込んで転倒、両者リタイア。
17周目10コーナーではトップ集団で争っていたキレスが転倒、キレスは再スタートするもののかなり順位を落とした。一時は10番手まで順位を落としていたルエダが再びトップに立ち、アルマンサ、カルペ、ムニョス、ペローネらとトップ争いを続けた。アルマンサは、ムニョスとの接触でラインが膨らみ順位を大きく落とす。18周目、最終シケインでピケラスの後輪が当たりルネッタが、古里、フェルナンデスを巻き込む形で激しく転倒。先頭は、ルエダ、ムニョス、ペローネの順で走行が続いたが、クラッシュ後のルネッタがタンカーで運ばれており、赤旗中断。レースは19周目で既定の3分の1を終了しておりレース成立。
1位ルエダ、2位ムニョス、3位ペローネでアルゼンチン人が表彰台に入るのは4年ぶり。4位カルペ、5位ピケラス、6位アルマンサ、7位オグデン、8位フォッジャ、9位ケルソ、10位ウリアテ、11位に山中が入った。古里は19周目の転倒でリタイア、大きなケガはなかったようだ。ルエダは年間ポイントを187に伸ばし、2番手カルペ118との差を69に広げた。3番手ピケラス117、4番手ケルソ100、5番手キレス86、6番手ムニョス82、7番手が古里で77、山中は60ポイントで11番手。
次戦は第11戦ドイツGPが2週間後の7月11日、金曜日に始まる。

MotoGP第10戦オランダMoto3決勝 | |||
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | ホセ・アントニオ・ルエダ | KTM | |
2 | ダビド・ムニョス | KTM | 0秒144 |
3 | バレンティン・ペローネ | KTM | 0秒245 |
4 | アルバロ・カルペ | KTM | 1秒087 |
5 | アンヘル・ピケラス | KTM | 1秒296 |
6 | ダビド・アルマンサ | ホンダ | 2秒083 |
7 | スコット・オグデン | KTM | 2秒234 |
8 | デニス・フォッジャ | KTM | 5秒034 |
9 | ジョエル・ケルソ | KTM | 5秒755 |
10 | マルコス・ウリアテ | KTM | 6秒318 |
12 | 山中琉聖 | KTM | 7秒002 |
NC | 古里太陽 | ホンダ | ー |