MotoGP第10戦オランダMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、オランダ、TTサーキット・アッセンで開催された。日本時間午後7時15分(現地時間午後12時15分)から22周で開催された決勝は、気温23度、路面温度38度、湿度64%、青空が見えるものの雲も多いドライコンディション。金曜日の走行中、イエローフラッグ区間で転倒したペナルティーで、バリー・バルタス(カレックス)はダブルロングラップが科された。
スタートは、2番グリッドスタートのイバン・オルトラ(ボスコスクーロ)が好発進でホールショットを獲得。その後P.P.スタートのディオゴ・モレイラ(カレックス)がすぐにトップに躍り出て、オルトラ、アロン・カネト(カレックス)、デニス・オンジュ(カレックス)、アルベルト・アレナス(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、ジョー・ロバーツ(カレックス)、バルタス、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、マルコス・ラミレス(カレックス)のトップ10で1周目を終えた。
2周目に入ると、カネトがオルトラ、更にはモレイラもパスしてトップに立つ。中盤を走っていたイザン・グエバラ(ボスコスクーロ)がダリン・ビンダー(カレックス)と絡み8コーナーで転倒。ビンダーには1ポジションダウンのペナルティーが科された。3周目以降もモレイラはトップカネトにピタリと付いて走行を続けた。
3周目にはダビド・アロンソ(カレックス)が転倒、トップ2は変わらず、オンジュがオルトラをパスしてトップの二人に迫った。4周目、バルタスがロングラップに入り順位を落とす。後方では、マリオ・アジ(カレックス)の代役ナタリン・アティラトフバパトが転倒。6周目にはバルタスも1コーナーで転倒。ホルヘ・ナバロ(フォワード)も転倒。7周目には、フィリップ・サラッチ(ボスコスクーロ)、その後も10周目にビンダー、アドリアン・ウエルタス(カレックス)が転倒。14周目には國井勇輝(カレックス)、オンジュが転倒。最終ラップではスタートトップを走ったオルトラが転倒。転倒者が多かった。
先頭は、カネトの後ろを守り続けたモレイラが、残り2周となった21周目の3コーナー、カネトの隙を突いてトップに立つと、モレイラはそのままトップでチェッカー。2位はモレイラと0.056秒差でカネト。3位には3番グリッドからスタートで出遅れたゴンザレスが入った。モレイラは自身初、そしてブラジル人初のMoto2優勝。佐々木歩夢(カレックス)は15位に入り、今季初、自身3度目のMoto2ポイント獲得を果たした。國井は今シーズン初めての転倒、リタイア。
年間ポイントは、ゴンザレスが159でポイントリーダー、5ポイント差154でカネトが2番手に着けている。優勝を果たしたモレイラは3番手128。4番手には98ポイントでボスコスクーロ勢トップとなるディクソンが入っている。
次戦は第11戦ドイツGPが2週間後の7月11日、金曜日からドイツのザクセンリンクで始まる。

MotoGP第10戦オランダMoto2決勝 |
|||
---|---|---|---|
順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | ディオゴ・モレイラ | カレックス | |
2 | アロン・カネト | カレックス | 0秒056 |
3 | マニュエル・ゴンザレス | カレックス | 1秒783 |
4 | ジェイク・ディクソン | ボスコスクーロ | 2秒364 |
5 | ジョー・ロバーツ | カレックス | 3秒212 |
6 | マルコス・ラミレス | カレックス | 3秒273 |
7 | アルベルト・アレナス | カレックス | 10秒224 |
8 | アロンソ・ロペス | ボスコスクーロ | 10秒383 |
9 | セナ・アギウス | カレックス | 11秒324 |
10 | ダニエル・オルガド | カレックス | 11秒720 |
15 | 佐々木歩夢 | カレックス | 23秒837 |
RT | 國井勇輝 | カレックス | – |