MotoGP第18戦インドネシアMoto2クラス3日目、決勝が日曜日、インドネシア、ロンボク島にあるプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催された。日本時間午後2時15分(現地時間午後1時15分)から22周で開催された決勝は、気温30度、路面温度60度、湿度75%、厚い雲もあるものの、青空もあるドライコンディション。海に隣接しており、この日は時折、風速10km/h超える強い風があった。
スタートは、イザン・グエバラ(ボスコスクーロ)が好スタートでトップ、ディオゴ・モレイラ(カレックス)、ダニエル・オルガド(カレックス)、マニュエル・ゴンザレス(カレックス)、ダビド・アロンソ(カレックス)、イバン・オルトラ(カレックス)、アルベルト・アレナス(カレックス)、ジェイク・ディクソン(ボスコスクーロ)、セレスティーノ・ビエッティ(ボスコスクーロ)、佐々木歩夢(カレックス)のトップ10で続いた。その後方ではアレックス・エスクリグ(フォワード)とマルコス・ラミレス(カレックス)、トニー・アルボリーノ(ボスコスクーロ)が転倒。ラミレスはリタイア、エスクリグも再スタート後8周でリタイア。
2周目にはトップはモレイラに変わり、オルガド、ゲバラ、ゴンザレス、アロンソが追った。5周目、アロンソが16コーナーで転倒、リタイア。6周目には3周目1分33秒104のレース最速を出してモレイラを追い、2番手で走行していたオルガドも転倒、リタイア。7番手前後を走行していたビエッティも転倒、再スタートしたものの18周でリタイア。この時点でトップのモレイラと2番手となったゲバラの差は0.5以上開いていた。7周目に入ると、ゴンザレスがゲバラをかわして2番手へ上がった。8周目ではモレイラとゴンザレスは1秒以上差がつき、そこからは徐々にモレイラが2番手以降を引き離して行った。
折り返し後もモレイラは、ラスト3周を迎える前の19周目まで1分33秒台を続け、2位でチェッカーを受けたゴンザレスには4.678差を着けてトップでチェッカー。今季3勝目を挙げた。チェッカーを振っていたのは、ラヤン・ナルカン・ディカ君という11歳の少年。インドネシアで伝統のボートレースの船の上で踊ったダンスが世界的に流行し、マルク・マルケスもこのダンスを踊っていた。
2番手でチェッカーを受けたゴンザレスは、レース後ECU違反が判明して失格。3番手でチェッカーを受けたゲバラが繰り上がって2位。ゲバラは2024年マレーシアGP以来の表彰台。3位には21番グリッドからスタートで追い上げたアロン・カネト(カレックス)が繰り上がった。昨日25歳の誕生日を迎えた佐々木は13位で3ポイント獲得。國井勇輝(カレックス)は18位完走。
今日の結果を受けて年間ポイントは、トップのゴンザレスが238、2番手モレイラ229、3番手カネト205、4番手バリー・バルタス(カレックス)195、5番手ディクソン179、6番手オルガド153、7番手ビエッティ141。この7人にはまだ計算上、チャンピオン獲得の可能性が残った。佐々木は現在18ポイント23番手。
次戦は第19戦オーストラリアGPの走行が10月17日の金曜日から始まる。

MotoGP第18戦インドネシアMoto2決勝 | |||
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順位 | ライダー | 車両 | トップ差 |
1 | ディオゴ・モレイラ | カレックス | |
2 | イザン・グエバラ | ボスコスクーロ | 7秒261 |
3 | アロン・カネト | カレックス | 9秒050 |
4 | バリー・バルタス | カレックス | 9秒518 |
5 | アルベルト・アレナス | カレックス | 11秒109 |
6 | ジョー・ロバーツ | カレックス | 11秒544 |
7 | イバン・オルトラ | ボスコスクーロ | 14秒591 |
8 | コリン・ベイヤー | カレックス | 15秒022 |
9 | ジェイク・ディクソン | ボスコスクーロ | 15秒363 |
10 | アドリアン・ウエルタス | カレックス | 19秒100 |
13 | 佐々木歩夢 | カレックス | 22秒632 |
18 | 國井勇輝 | カレックス | 32秒451 |