西日本シリーズ第2戦PlanBee杯ナチュラレン耐3時間耐久レース

開催日:2025年4月6日(日)
開催場所:山口県・ナチュラサーキット
天気:曇のち晴れ
気温:17℃

<開催クラス>
3時間耐久
・Grom5クラス:5台

参加チーム:5台
総勢:15名

3時間耐久レース

春の訪れを感じさせていたナチュラサーキットに、思いがけず冬の名残が舞い戻る。肌寒い朝、空を覆う分厚い雲。スタート前のグリッドには、震える体と対照的に燃え上がる闘志があった。しかし、8時30分。雲の切れ間から差し込んだ陽光が、ドラマの始まりを告げる。静かなサーキットが、一気にレースの舞台へと姿を変えた。

スタートと同時に、#5『チーム PlanBee』と#3『ENDLESS BOYS』が鋭く飛び出す。わずか数周で48秒台を記録し、観客の度肝を抜いた。
だが、戦いは始まったばかり。50分経過、3位を走っていた#3が1コーナーで転倒。鋭く曲がるラインの先で、マシンがスリップ。勝負の流れが、一気に波打つ。

混戦 — “静寂の中の崩壊”(9:50〜)


気温は上昇しているが、風は冷たい。集中力を切らせば命取り。9:54、#5が黄旗区間での追い越し。ペナルティの影がチラつく。さらに10:53、3番手の#1『duke兄弟RT』が3コーナーで痛恨の転! 中盤、混迷を極めたレースは、思いがけず#2(Team Battow Rose)が首位に躍り出る。しかし、その背後には静かに牙を研ぐ影、そう、#5が迫っていた。

逆襲ののろし — “限界を超えろ”(11:00〜)


#5は異例の20回ピットという超短距離ローテーション。一人あたりわずか8分の集中勝負。最終コーナーで転倒しかけるも、意地で立て直し、41秒台の超ハイペースで首位を猛追。一方、1度転倒したゼッケン3『ENDLESS BOYS』は12:37に奇跡の復帰。傷ついたマシン、一人だけの作戦。「もう転ばない」、その祈りを乗せたマシンは、再びコースに姿を現した。

終幕 — “残酷なまでにドラマチック”(残り15分〜)


残り15分、まさかの展開。#5が1コーナーで転倒。勝利への執念が空回りしたかのように、グラベルへと消えていく。さらにその直後、復帰した#3が再び転倒、しかも4コーナーで。果たして彼は、何と戦っていたのか。マシンか、自分自身か、それとも運命か。

レース終盤、コース上にはわずか2台。#2と#4、限界を超え、最後まで走り切った者たちだけが残った。正午、3時間の激闘に幕が下りる。

正式結果は以下の通りです。

3時間耐久

Grom5クラス
1位 #4 GGレーシング 205周
2位 #2 Team Battow Rose  198周
3位 #5 チーム PlanBee 185周