全日本ロードレース選手権第3戦オートポリスのJ-GP3は尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が優勝した。
昨日に引き続いて好天に恵まれたオートポリス。上空は青空が広がり、遠くにはぽっかりと白い雲が浮かぶ、絵に描いたような初夏の陽気になった。
J-GP3クラスの決勝周回数は14周。ホールショットを奪ったのは尾野。後方では高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)、テーリン・フレミング(BATTLE FACTORY & K1Racing)、若松怜(JAPAN POST docomo Business TP2)、富樫虎太郎(SDG Jr. 56RACING)が激しくポジション争いを展開。
オープニングラップを制した尾野は後方を引き離しにかかる。セカンド集団は富樫から若松へと替わり、この2台に武中、高杉、フレミングと続いて5台で形成。
4周目。ペースを上げて尾野を追いかけていた若松が惜しくも転倒。戦線を離脱してしまう。
若松に替わって尾野を追いかけ始めたのは高杉。自己ベストタイムを更新しながらハイペースで追い詰め一騎打ちを挑む。
7周目に尾野の前に出た高杉。しかし尾野はすぐに首位奪還。後方ではフレミングが遅れ始め、武中が富樫と激しい表彰台争いを開始。トップ争い、表彰台争い共にサイドbyサイドの激しいバトルに発展。
高杉が前に出ると、すぐに抜き返す尾野。
11周目。表彰台争い中の武中が転倒。これで富樫が単独3番手走行に。
トップ争いは最後まで続き、2台は何度も順位を入れ替える。尾野は暴れるマシンを押さえながら高杉をも抑える。高杉は何度も尾野のすきをつく。最後まで息を飲む激戦を尾野が制し、高杉は今季初表彰台を獲得した。また、単独3位フィニッシュの富樫は全日本初表彰台となった。

優勝/尾野弘樹((P.MU 7C GALESPEED))
「調子がよかったので、レース序盤に逃げられたら逃げようと思ってプッシュしたんですけど、ちょっとペースが上がらなかったのと、想像以上にタイヤの消耗が早かったので、逃げられないという判断をしました。序盤から何度も転倒しそうになるくらいけっこうぎりぎりのところでプッシュしていたので、まずは転倒は絶対避けないといけないということで、ペースを抑えながらも現状のぎりぎりで走行を続けました。高杉選手との一騎打ちになって、速いところと遅いところが違うので、タイムは気にせずにしっかりと前でゴールすることだけを考えてレースを組み立てました。最終的にぎりぎりでしたが、トップでチェッカーを受けられて2戦連続ポールtoウインができました。次の筑波大会がすぐありますが、気を引き締めて引き続き頑張りたいと思います」

2位/高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)
「大阪から頑張ってオートポリスへ通った結果だと思っています。でもまだ勝てなかった。届かなかったですね。だから次はもっと実力をつけて勝てるように頑張りたいです。私自身は自分がやるべきことをやったんですが、あとはメカニックとチーム員が頑張ってくれました。そして応援してくれた人たちのおかげだと思っています」
「去年はマシントラブルでバイクが遅かったのですが、ずっとトラブルの原因が分からない状態でした。KTMは1台だし、古いバイクだからメンテナンスも大変です。昨年は人間は頑張っていましたが、何が原因で遅いか分からなくて、メカニックが手探りでやっていました。それが昨年の最終戦後に原因が分かったので、今年はそこから上がってきました。長い時間ムダにしましたが、これから取り返したらいいと思っています」

3位/富樫虎太郎(SDG Jr. 56RACING)
「朝のウオームアップ走行からマシンの調子が悪く、決勝のアウトラップもすごく調子が悪かったので、戦えるかどうかなと思ったんですが、メカニックが直前で改善してくれて少しよくなり、あの位置で戦うことができました。スタートはばっちり決まってすごく気持ちよかったです。若松選手が速いからそこについていこうと思ったんですが、高杉選手にも武中選手にも抜かれてしまいました。若松選手がミスをして武中選手と一騎打ちになり、タイヤのことや最後はどこで仕掛けるか準備をしようとしていたのですが、武中選手が目の前で転倒してしまいました。自分はMoto4アジアカップに向けての全日本選手権でもあり、Moto4はバトルが激しいので、そういう練習をしたかったのですができませんでした。初表彰台なんですけど、うれしさがあんまりない感じで…。こういうところに立てたからには喜ばないといけないのは当然なんですけど、もうちょっといいレースをしたかったなっていうのがありますし、尾野選手にもついて行きたかったです」
