全日本第4戦筑波ラウンドのJ-GP3クラスは尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)が優勝した。
午前中の曇天から一転、午後に向けて急速に天候が回復。青空が見える好天に変わり、気温も上がった。
スタート直後の1コーナーには数台が同時に飛び込む。若松怜(JAPAN POST docomo Business TP2)が真っ先にオープニングラップを終える。それを追ったのは岡崎静夏(JAPAN POST docomo Business TP)。チームメイト同士のトップ争いが開始。背後では高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)と尾野の表彰台争いが開始される。
5周目に岡崎が転倒。これで若松が単独トップになるかと思われた。しかし尾野との競り合いにけりをつけた高杉がしっかりと若松の背後につける。
7周目に高杉がトップ浮上。若松を従えて周回を開始。この2台に一時は離されかけていた尾野が追い付いて3台でのトップ争いに移行。
15周目に2番手に浮上した尾野。翌16周にはトップ浮上。若松が尾野にサイドbyサイドの争いを挑む。
残り3周で尾野と若松の争いが激化。コーナーごとに順位を入れ替える。
真っ先に最終ラップに突入したのは尾野。コーナーごとに隙をねらう若松。ブロックする尾野。そして僅差で尾野に軍配。若松は悔しい2位。高杉は2戦連続表彰台獲得となった。
優勝/尾野弘樹(P.MU 7C GALESPEED)
「今回の筑波大会は公開テストもない上に、土曜日からの練習走行で、セットアップに苦しみました。ドライコンディションでのテスト時間が本当になかったので、ぶっつけ本番というか、レース中にアジャストすることを心がけてレースに挑みました。想定外だったのは、予選が13番グリッドで、後方に沈んでしまったことです。この小さい筑波サーキットは、なかなかパッシングポイントも少なく、決勝に向けてすごい不安がありました。でもうまくスタートから前の方に出られて、そこから、序盤、中盤とペースはきつかったんですが、高杉選手も追いついてきて、若松選手もいる状況でマッチバトルになりました。最後は、もうこれ以上出し切れないくらいの、転倒ぎりぎりのところで走っていました。最後までJ-GP3らしい若松選手とのバトルをお客さんに見せられてよかったです。バトルの末に勝てて、予選順位を考えても本当にすばらしいレースの終わり方だったと思います。皆さんありがとうございます」

2位/若松怜(JAPAN POST docomo Business TP2)
「素直に悔しい気持ちでいっぱいです。オートポリスが終わってから、何本かスポーツ走行も走っていましたし、アベレージも刻めていて調子はいい状態でした。尾野選手はアジアロードにも出ていたので、乗り替えも大変そうだったし、昨日の走行1本目はいつもと比べたら苦戦しているように見えたので、これはチャンスだと思って決勝に臨みました。ただ、朝に降った雨の影響か、これまで作ってきたバイクがあまりうまく機能せず、スタートからトップには出たんですけど、なかなかペースをつかむことができませんでした。最後は尾野選手との一騎打ちになったんですけど、やっぱり一歩も二歩も及ばず。結果負けているので、そう感じたレースでした」

3位/高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)
「スタートで波に飲まれて後退してしまったんですけど、そこから落ち着いて自分のペースを守りながら追い上げていきました。でも、転倒車も多くて、ペースが乱れてしまったのが自分にとってだめだったなと思っています。次のレースも頑張りたいです。後半戦はちゃんとトップを走りたいです」
