全日本ロードレース選手権第3戦オートポリスのST1000クラスは羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)が優勝した。
陽炎が立ち上る中で14周のレースがスタート。ホールショットを奪ったのは羽田。國峰啄磨(TOHO Racing)、伊藤元治(YAHAGI Racing Team)、亀井雄大(RTJapan M Auto)と続く。亀井はすぐに伊藤をかわして3番手に浮上し、オープニングラップから逃げ始めた羽田と伊藤の2台を追いかける。
4周目。國峰が羽田を捕らえてトップ浮上。翌周には羽田が首位奪還。コンマ6秒ほど後ろに亀井、荒川晃大(Astemo Pro Honda SIRacing)、伊藤、村瀬健琉(Team TITANTKR SUZUKI)がつける。
7周目に荒川が亀井を捕らえて3番手浮上。しかしその荒川が転倒を喫してしまう。さらに後方で村瀬も転倒。赤旗が出される。
10分少々で8周のレースがリスタート。
各車がコースに向かった瞬間。コースオープン見合わせとなり、ライダーたちは再びヘルメットを脱ぐ。リスタート予定時間からさらに15分後に改めて8周のレースがスタート。
2回目のスタートでホールショットを奪ったのは亀井。羽田はピタリと背後につけ、國峰は少し出遅れる。
真っ先にホームストレートに戻ってきたのは亀井。羽田、ばん回の國峰と続く。
2周目の1コーナーで羽田が首位奪回。2番手に後退した亀井の背後にピタリとつけた國峰。この3台に食らいついたのは名越哲平(SDG Team HARC-PRO. Honda)。ここに伊藤、荒川、和田留佳(Team TATARA aprilia)、豊島怜(MOTOBUM HONDA)と長い列ができる。
4周目に亀井から2番手を奪取した國峰が羽田の背後につけ、2台が集団から抜け出して一騎打ちに移行。後方では亀井をかわした名越が自己ベストタイムを更新しながら単身トップ2台を追いかけ始める。
最終ラップ。羽田と國峰の差はコンマ172秒。國峰と名越との差はコンマ623秒。國峰は最後までねらうが、コンマ094秒という僅差で羽田に軍配。名越は今季初表彰台を獲得した。

優勝/羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)
「鎖骨を手術したところが、ビスが抜けて曲がってきてしまって、骨もまだくっついてない状態だったので、金曜日からずれてきていました。昨日の予選で完全に悪化してしまって、今日はだいぶきつい状態でした。朝起きたときは今日は走れるかなっていうくらいの状態で、チームにも走れないかもっていうのは言っていて、実際にレース人生で今までにないくらいきついレースでした。赤旗になった瞬間は本当にきつくて、再スタート後はもう攻められないという感じだったので、こうやって勝つことができてうれしいです。これを次へつなげていけたらなと思います」

2位/國峰啄磨(TOHO Racing)
「言うことはないです。見てのとおりです。悔しいです。次、頑張ります」

3位/名越哲平(SDG Team HARC-PRO. Honda)
「昨年のオートポリスでケガをしてしまってから、レースができるのかできないのかっていう状況まで追いやられていました。そこから長いリハビリ期間を経て、今年は心機一転で走り出したんですけど、カテゴリーを替える難しさをずっと感じていました。昨日の予選までもすごく苦戦をしていたのですが、今日はフィーリングが改善していて、朝フリーからいい感じで走れていましたし、赤旗前もいい走りができていたと思います。最終的に赤旗でトップグループとの差を一回なくしてもらったので、運を味方につけての表彰台だと思います。まずはここをスタートに、ここから残りのシーズンを頑張っていきたいです。」
