全日本ロードレース選手権第3戦オートポリスのST600は小山知良(JAPAN POST docomo Business TP)が優勝した。
ST1000の赤旗中断の影響で予定よりも35分遅れてのスタート。しかしスタート直前に1台のマシンがに異変があり、スタートディレイ。もう1周ウオーミングアップラップを行なうことに。1周減算の14周でレースがスタート。
好スタートを切ってレースをリードしたのはポールシッターの千田俊輝(SE COMPETITION)。逆に2番手グリッドの長尾健吾(TEAMKENKEN YTch)は10番手付近までポジションダウン。
千田はすぐに後続を引き離す。オープニングラップを2番手で終えた小田喜阿門(SDG Team HARC-PRO. Honda)を2周目に捕らえたのは小山。
2周目。トップ独走態勢に入りかけていた千田が転倒。これで小山がトップに浮上。小田喜、高橋匠(K-FUND GBSracing)が追いかける。
小山、高橋、小田喜に松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)、伊達悠太(BATTLE FACTORY)が僅差で続く。
小山はトップを死守し、高橋、小田喜、松岡、伊達は順位を入れ替える。その間に長尾が集団の後ろにつける。
7周目に松岡が2番手浮上。5台を引き連れたまま小山との差を詰める。
10周目。小山と松岡が順位を入れ替える激しいトップ争いを展開。高橋と長尾が集団から後れだし、トップ集団は4台に。
小山と松岡のトップ争いがさらに激化。その間に長尾が再び追い付いて、5台が団子状態に。
残り3周で前に出た松岡。さらに伊達が2番手に浮上。小山は3番手にポジションダウン。
残り2周で伊達がトップに立つ。
真っ先に最終ラップに入ったのは伊達。1コーナーで前に出てブロックラインを取っていた松岡が転倒。これで先頭に立った小田喜のインをついたのは小山。そして小山がそのまま逃げ切り4年ぶりの優勝を飾った。

優勝/小山知良(JAPAN POST docomo Business TP)
「タイヤマネージメントをしようかと思ったのですが、第2戦SUGOで悔しい思いをしているので、抜かれたら抜くという作戦で走りました。事前テストの後のスポーツ走行も使って、腕が上がってもうまく走るように学習しました。最後の小田喜選手とのバトルでは止まれないかと思ったのですが、頑張ってリアブレーキを踏んで、ギアを1速まで落としたら止まってくれました」
「(ケガの状況は)右足はほぼ完治してジョギングもできるようになりました。バイクに乗っていても足を引くことができます。でも左手は完治することはないです。昨年末に、手を広げることはできなくてもハンドルを握れるような無理な手術をしてもらいました」
「GPで優勝したときは、勝つのが当たり前だと思っている若造でした。今日の優勝は、今までで一番うれしい優勝かもしれません」

2位/小田喜阿門(SDG Team HARC-PRO. Honda)
「先週のテストは(悪天候で)ちゃんと走れない状況でした。昨年のオートポリスもいい感触がなかったので、厳しいレースウイークになるのは分かっていました。金曜日も思うように走れず、表彰台も厳しいかと弱気になりました。でもチームがいいセッティングを見つけてくれて、自分もこたえなければおいう思いになりました。予選タイムは運に恵まれたところもあるけれど、フロントロウを獲得できました。それが自信になったので、予選が今回のターニングポイントの一つになったと思います」
「レースが始まってみたら自分の足りないところだらけでした。伊達選手、小山選手、松岡選手が本当に速くて、レース中盤に『無理かも』って思いました。でも『諦めたら勝てない、自分ができる最大限を出し切ろう』と頑張りました。久々にホンダがトップ3を独占しましたが、そこに入れたのはうれしいです。悔しさはあるので、小山選手、伊達選手から盗んで次戦でいい走りをしたいです」

3位/伊達悠太(BATTLE FACTORY)
「このコースが今のところメーカーの乗り替えで一番苦戦していました。金曜日も土曜日も思うフィーリングが出ず、自己ベストタイムからだいぶ遅かったです。でも今朝の朝フリーで大きくセッティングを変更して、これなら戦えるかというところに持ってこられました。そこにくるまでにチームスタッフ、サスペンションメーカーのスタッフが遅くまで仕事をしてくれました。本当は優勝でこたえたかったです。でも最低限の表彰台に上ることができいました」
「いろいろ言っても今季はまだ勝っていないので悔しいです。次は勝ちます!」
